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アイン薬局はやばい?離職率7.1%と口コミの噂4つを検証

アイン薬局はやばい?口コミの噂を有価証券報告書の実数で検証【薬剤師向け】

当サイト「薬剤師転職ガイド」は各企業・転職サービスの公式サイトではなく、薬剤師の転職情報をまとめる独立した情報・比較サイトです。

編集部

アイン薬局って検索すると「やばい」って出てくる…。応募して大丈夫なのかな。

この記事では、アイン薬局が「やばい」と言われる理由について、薬剤師転職ガイド編集部がコンテンツ制作・運用ポリシーに沿って検証します。

結論から言うと、噂の多くは口コミから受ける印象であり、会社が公表している実数とは食い違う項目があるというのが調べた結論です。

そこで本記事は口コミを並べず、運営元であるアインホールディングスの有価証券報告書(上場企業が毎年国に提出する開示資料)と厚生労働省の統計を根拠に噂を1つずつ確かめ、最後は一緒に働く人で変わるという視点までお伝えします。

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よく見る噂公表資料で確認できたこと
離職率が高い2026年4月期の実績は7.1%。厚生労働省の産業計(一般労働者)11.5%より低い(※算出定義が異なる可能性あり)
残業が多い月間平均残業時間は7.2時間(2025年4月期の公表値)
有給が取れない取得率74.3%(2025年4月期)。会社目標の80%には届いていない
パワハラがある事実認定はできない。ハラスメントの内部通報26件(2025年4月期)を会社が自ら開示
この記事でわかること
  • アイン薬局が「やばい」と言われる4つの理由
  • ネットで見る「平均年収748万円」が何を指す数字なのか
  • 離職率・残業・有給の実績と、公的統計との比較
  • 「やばい」かどうかが一緒に働く人で変わる理由
  • 向いている薬剤師・向いていない薬剤師の分かれ目
目次

アイン薬局が「やばい」と言われる4つの理由|まず噂を整理する

検索窓に社名を入れると、続けて「やばい」「パワハラ」といった言葉が並びます。

まず、その中身を4つに分けて整理しました。

順番に見ていきましょう。

アイン薬局が「やばい」と言われる4つの理由|まず噂を整理する

「パワハラがある」という声

もっとも不安になるのが、人間関係にまつわる書き込みではないでしょうか。

口コミサイトには、上司との相性や店舗の雰囲気に関する投稿が見られます。

ただし、書き込みだけで会社全体の状況を判断するのは無理があるでしょう。

数字の出どころを確かめると、噂の輪郭がはっきりしてきます。

この点は口コミの読み方で詳しく扱います。

「残業が多い」という声

調剤薬局は、門前のクリニックの診療時間に営業が左右される仕事です。

そのため閉局後の残業を心配する声が出てきます。

実際の公表値は離職率とKPIで確認しました。

  • 心配されやすい点:門前の診療時間に左右される
  • 確かめる方法:会社が公表する月間平均残業時間を見る

「昇給が少ない・ノルマがある」という声

次に多いのが、お金と評価に関する不満です。

「思ったより上がらない」という声の背景には、そもそも年収の相場観がずれている可能性もあります。

なおノルマの有無は、公表資料からは確認できませんでした

  • 公表資料で分かること:残業時間・有給取得率・離職率
  • 公表資料では分からないこと:ノルマの有無、店舗ごとの昇給の実感

ここは誤解が生まれやすい部分なので、年収の話で分けて整理しました。

編集部

ネットで見かける年収の数字、実は落とし穴があるんです。

「離職率が高いのでは」という声

店舗数が多い会社ほど、辞めた人の声もネットに残りやすくなります。

その結果、実際の数字を見ないまま「離職率が高そう」という印象だけが広がりがちです。

編集部

印象と実数は別物なので、ここからは公表資料だけで確かめていきますね。

アイン薬局とは?運営会社と規模を公開データで確認

噂を検証する前に、どんな会社が運営しているのかを押さえておきましょう。

ここが分かると、あとの数字の意味も読み取りやすくなります。

公表資料をもとに整理します。

運営会社は「事業会社+持株会社」の2階建て

アイン薬局を運営しているのは、株式会社アインファーマシーズという会社です。

その親会社にあたるのが、東京証券取引所プライム市場と札幌証券取引所に上場する株式会社アインホールディングス。

アインホールディングスは2015年11月に持株会社体制へ移り、事業部門を子会社のアインファーマシーズへ承継しました。

会社の平均値と、配属先の実態は分けて考えるのがコツです。

上場企業は毎年、有価証券報告書を国に提出して公開する義務があります。

本記事の数字は、2026年7月29日に提出された第57期(2025年5月〜2026年4月)の内容です。

従業員の大半はファーマシー事業に所属している

ここが、のちの年収の話につながる大事なポイントになります。

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区分従業員数(2026年4月30日現在)
ファーマシー事業15,251名(調剤薬局の部門)
リテール事業1,335名
全社(共通)746名(管理部門)
連結合計17,332名

グループ全体で17,332名、そのうち調剤薬局の部門であるファーマシー事業に15,251名が所属しています(このほかに臨時雇用者4,847名が外数で計上されています)。

薬局で働く人の多くは、この区分に含まれると考えてよいでしょう。

調剤薬局としての歩み

会社の歴史を知ると、規模の背景も見えてきます。

  • 1993年5月:北海道旭川市で薬局を開局し、薬局事業に参入
  • 1994年5月:薬局名称を「アイン薬局」に統一
  • 2015年11月:持株会社体制へ移行し、現在の商号に変更

第57期(2026年4月期)の売上高は647,834百万円(約6,478億円)

地域連携薬局の認定を受けた店舗も、2025年4月期の公表値で552店舗あります。

グループの店舗数は全2,407店舗です。

この規模が大きく動いたのが2025年でした。2025年8月1日付でさくら薬局グループを連結子会社化し、グループの従業員数は1年で4,000名以上増えています。

応募先がもとからのアイン薬局なのか、買収で加わった薬局なのかで、職場の空気や制度の運用が違う可能性は頭に置いておきたいところです。

「平均年収748万円」は誤解?有価証券報告書が示す数字

ネット上には「アインの平均年収は748万円」という数字が出回っているようです。

この数字自体は有価証券報告書に載っていますが、何を指しているのかを見落とすと誤解します

資料の該当箇所を確認していきます。

「平均年収748万円」は誤解?有価証券報告書が示す数字

出回る748万円は持株会社の数字|最新は761.0万円

有価証券報告書の「従業員の状況」には、2つの数字が並んで載っています。

ひとつが先ほどの連結17,332名、もうひとつが「提出会社の状況」です。

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項目提出会社(アインホールディングス)
従業員数182名
平均年間給与7,610千円(=761.0万円)
平均年齢43.6歳
平均勤続年数11.3年

同じ有価証券報告書には、従業員数が最も多い会社としてアインファーマシーズの数字も載っています。

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項目株式会社アインファーマシーズ
従業員数12,282名
平均年間給与4,610千円(=461.0万円)
平均年齢33.4歳
平均勤続年数7.6年

761.0万円と461.0万円。

同じ会社の有価証券報告書に載っている数字でも、どちらを見るかで300万円ほど変わります

ここでいう「提出会社」とは、有価証券報告書を出している会社そのもの、つまり持株会社を指します。

そして同じページの注記には、こう書かれているのです。

「当社の従業員はすべて全社(共通)に所属しております」

開示資料は誰でも読めるので、気になったら原典に当たってみましょう。

全社(共通)は管理部門を指す区分でした(この給与額は正社員の税込支払額で、通勤手当は含みません)。

761.0万円は、182名の本社管理部門の平均だったわけです。

薬局で働く人が属するのはファーマシー事業

一方、薬局で働く人が所属するのはファーマシー事業の15,251名のほうです。

つまり182名と15,251名という、母集団のまったく違う数字が混同されていたことになります。

正直にお伝えします

では「アイン薬局で働く薬剤師の平均年収はいくらか」というと、その数字は公表されていません

有価証券報告書に載るのは提出会社の数字だけで、事業会社ごとの平均年収は記載されていないためです。

求人票の提示額や、面談で確認するしかありません。

薬剤師全体の平均年収と比べてどう読むか

相場観がないと、提示額が高いのか低いのか判断できません。

厚生労働省の職業情報提供サイトjob tagによると、薬剤師の平均年収は566.8万円(令和7年賃金構造基本統計調査をもとに算出)。

労働時間は月157時間、有効求人倍率は3.57倍(令和6年度)と示されています。

不利な数字まで載っているかどうかが、資料を読むときの目印になります。

この566.8万円を基準にして、提示された条件を見比べるとよいでしょう。

離職率は本当に高い?会社が公表するKPIから読む

アインホールディングスは、人的資本に関する指標を実績値つきで有価証券報告書に載せています

噂の答え合わせができる箇所なので、順に見ていきましょう。

離職率と女性管理職比率は2026年4月期(第57期)の実績、残業・有給・内部通報は2025年4月期に公表された値です。

離職率は本当に高い?会社が公表するKPIから読む

離職率7.1%を公的統計と並べてみる

「辞める人が多いのでは」という不安に、会社は数字で答えていました

公表されている離職率は7.1%

会社としては2031年4月期までに5%以下とする目標を掲げています。

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区分離職率
アイングループ(2026年4月期)7.1%
産業計(一般労働者・令和6年)11.5%
医療,福祉(一般労働者・令和6年)13.1%
この比較の注意点

会社が公表する離職率と、厚生労働省の雇用動向調査の離職率は、集計の対象や算出方法が異なる可能性があります。

単純比較はできません

「少なくとも、際立って高い数字ではない」という程度の参考としてご覧ください。

残業月7.2時間・有給取得率74.3%という実績

残業の心配についても、実績値が開示されていました。

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指標公表実績会社の目標
月間平均残業時間7.2時間(2025年4月期)20時間未満を維持
年次有給休暇取得率74.3%(2025年4月期)80%
長期連続休暇取得率93.4%(2025年4月期)
離職率7.1%(2026年4月期)5%以下(2031年4月期)

月間平均残業時間は7.2時間。

これはグループ全体の平均値であり、店舗ごとの差は当然あります

とはいえ「残業だらけ」という印象とは、少し距離のある数字ではないでしょうか。

未達の項目も同じ資料に載っている

良い数字ばかりを紹介するのは公平ではありません。

同じ資料には、目標に届いていない項目も載っています。

  • 年次有給休暇取得率:74.3%(目標80%に未達)
  • 社員エンゲージメント:未達(前年より0.3ポイント改善)
  • 労働災害度数率:0.66(目標0.00)

これらを隠さず開示している点は、資料を読むうえでの判断材料になるでしょう。

編集部

都合の悪い数字まで載せているかどうかは、資料を読むときの目安になりますね。

「パワハラ」の噂をどう受け止めるか

ここが、いちばん気になっている方も多いところでしょう。

先にお伝えすると、パワハラの有無を第三者が事実として認定することはできません

できるのは、判断材料をそろえることだけです。

材料を3つに分けて見ていきます。

口コミサイトの評点は何を表しているか

口コミサイトを開くと、サイトごとに点数が違って戸惑いますよね。

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口コミサイト対象法人評点件数
エン カイシャの評判㈱アインファーマシーズ3.32,984件
就活会議アインホールディングス3.4226件
Indeed㈱アインファーマシーズ2.797件

※いずれも2026年7月22日時点の表示です。

評点は投稿により変動します。

口コミは母数と偏りをセットで見ると、受け止め方が変わります。

注目したいのは件数の差です。

2,984件と97件では、1件あたりが平均に与える影響がまるで違ってきます。

加えて、口コミは不満を持った人ほど書き込みやすいという性質があるのです。

点数そのものより、何件の投稿から出た点数かを先に見ましょう。

点数の低さがそのまま実態を表すとは限らないのです。

店舗によって体験が分かれる構造

「同じ会社なのに評価が真逆」という現象にも、きちんと理由があるのです。

ファーマシー事業には15,251名が所属し、全国の店舗に分かれて働いています。

働きやすさを左右するのは、会社の制度よりも配属先の薬局長や人員体制であることが少なくありません。

同じ会社でも、店舗が違えば見える景色は変わります。

だからこそ、口コミを読むときは「どの店舗の話か」を意識したいところ。

具体的な確認方法は入社前に確認したいことでまとめました。

内部通報件数を公表している意味

ハラスメントについて、会社は数字をひとつ開示しています。

2025年4月期のハラスメントに関する内部通報件数は26件でした。

この数字の読み方は、実はひと通りではありません。

  • 件数が多いと読む:それだけ相談が発生している
  • 制度が機能していると読む:通報窓口が使われ、件数を開示している

どちらの見方もできます。

ただ、件数をゼロと書かずに公表している事実は、判断材料として押さえておきたいところです。

働きやすさの実績値|女性管理職と育児休業

薬剤師は女性の比率が高い職種です。

そこで、法律にもとづいて公表が義務づけられている指標を確認しました。

数字は事業会社ごとに分けて開示されています。

働きやすさの実績値|女性管理職と育児休業

アインファーマシーズの多様性指標

「上をめざせる会社なのか」は、長く働くうえで気になる点でしょう。

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指標㈱アインファーマシーズグループ全体
管理職に占める女性の割合41.9%40.6%
男性の育児休業取得率69.6%56.7%
女性の育児休業取得率98.1%

ここでいう管理職には、本部マネジャー・薬局長・店長以上が含まれると注記されています。

薬局長を含む管理職に女性が就いている割合は、決して低くないと読み取れる数字でした。

男女の賃金差異をどう読むか

いっぽうで、気になる数字も見つかりました。

アインファーマシーズの男女の賃金の差異は、全労働者で62.7%、正規雇用労働者で65.8%と開示されています。

これは女性の職業生活における活躍の推進に関する法律にもとづく開示で、男性の賃金を100としたときの女性の割合を示すものです。

面談では「忙しいか」ではなく、数で聞くと実態がつかめます。

会社側は差異の背景として、女性労働者に若年層が多いことなどを補足しています。

同じ役職どうしで比べると差は縮まるとのことです。

子育てと両立したい薬剤師にとっての意味

出産や育児のあとも働き続けられるかどうかは、切実な問題ですよね。

女性の育児休業取得率98.1%という数字は、制度が実際に使われていることを示しています。

ただし取得率は「戻ったあとに働きやすいか」までは示しません。

制度の有無だけでなく、復帰後に使えるかどうかまで確認したいところです。

復帰後の勤務時間や配属については、面談で個別に確認するのが確実でしょう。

編集部

制度があることと、使いやすいことは別ですからね。

同じ会社でも「やばい」かどうかは一緒に働く人で変わる

ここまで数字を見てきましたが、いちばん大事なことをお伝えします。

会社の評判が良くても悪くても、毎日を決めるのは一緒に働く数人だということです。

「やばい」という言葉の正体は、ここにあります。

同じ会社でも「やばい」かどうかは一緒に働く人で変わる

1日を作るのは会社ではなく同じ薬局の数人

グループ全体では17,332名が働いていますが、あなたが実際に隣に立つのは3〜5人です。

朝から夕方まで、質問を交わし、忙しさを分け合うのはその数人

会社の平均残業時間や離職率は、その数人の顔ぶれまでは教えてくれません

会社を選ぶことと、店舗の人を選ぶことは、実は別の作業です。

だからこそ、口コミの星の数だけで会社そのものを決めつけるのは早いのです。

制度が整っていても人が合わなければつらい

数字の良い会社が、全員にとって快適とは限りません

たとえば残業が月7.2時間と少なくても、質問しづらい空気の職場なら、その1日はとても長く感じられます。

制度は快適さの土台にはなりますが、それだけで働きやすさが決まるわけではないのです。

編集部

数字が良いのに、なぜか続かない。そういう職場もあるんですよね。

逆に言えば、数字だけを見て「良い会社そうだから」と決めると、入社後にギャップを感じることもあります。

忙しくても人に恵まれれば続けられる

反対に、処方箋の枚数が多い忙しい店舗でも、声を掛け合える仲間がいれば負担の感じ方はやわらぐもの。

「大変だけど、ここの人となら頑張れる」という職場は、確かに存在します

「やばい」と言われる会社にも長く続ける人がいるのは、配属先の人間関係に恵まれているからかもしれません。

メンタルの負荷を左右するのは、忙しさそのものより人間関係のことが多いのです。

だから会社選びの最後は、その店舗にどんな人がいるかを確かめる作業になります。

アイン薬局が向いている薬剤師・向いていない薬剤師

ここまでの数字をふまえて、相性を整理します。

会社の良し悪しではなく、自分の希望と噛み合うかどうかで考えてみてください。

当てはまるほうを見てみましょう。

向いている人の特徴

大手ならではの環境が合う方には、選ぶ理由があります。

  • 研修や認定薬局の経験を積みたい:地域連携薬局552店舗(2025年4月期)などの体制がある
  • 産休・育休を取って働き続けたい:取得率が数字で開示されている
  • 薬局長などをめざしたい:管理職の女性比率41.9%
  • 会社の実態を数字で確認して選びたい:上場企業のため開示資料がある

とくに最後の点は、上場企業を選ぶ実利といえるでしょう。

別の選択肢も見たほうがいい人

反対に、次のような希望が強い方は慎重に検討したいところです。

  • 転勤をまったくしたくない:店舗網が広い会社ほど異動の可能性がある
  • 自分のペースで落ち着いて働きたい:処方箋枚数の多い店舗もある
  • 短期間で年収を大きく上げたい:昇給の仕組みは面談で確認しておきたい

働くペースを優先したい方はのんびり働きたい薬剤師の職場選び、いまの職場を離れるか迷っている方は薬剤師がやめてよかったと感じた理由もあわせてご覧ください。

入社前に確認しておきたい3つのこと

会社全体の数字が良くても、自分が働くのは1つの店舗です。

ミスマッチを防ぐために、面談で聞いておきたい点をまとめました。

どれも、入社後では変えにくい条件ばかりです。

入社前に確認しておきたい3つのこと

配属店舗の規模と人員体制

働きやすさを大きく左右するのが、この部分ではないでしょうか。

  • 1日の処方箋枚数
  • 常勤薬剤師の人数
  • 事務スタッフの体制

この3点を具体的な数で聞いておきましょう。

あわせて、その店舗の勤続年数やスタッフの入れ替わりもたずねてみてください。

長く働いている人が多い店舗は、それだけ一緒に働きやすい環境である可能性が高いからです。

会社全体の平均値では、配属先の忙しさや人の雰囲気までは分かりません。

「忙しいですか」と聞くより、数で確認したほうが実態がつかめます。

昇給・等級の仕組み

「昇給が少ない」という口コミの真偽は、仕組みを聞けば見えてきます。

等級制度の有無、昇給の条件、管理薬剤師になった場合の手当

この3点が分かれば、数年後の姿を描けるはずです。

数字は判断の出発点であって、結論そのものではありません。

なお管理薬剤師には責任も伴います。

迷いがある方は管理薬剤師になりたくないと感じたときの考え方も参考になるでしょう。

転勤の範囲

ライフプランに直結するのが転勤の条件です。

異動の対象エリア、頻度、勤務地を限定する制度の有無を確認しておきたいところ。

アイングループには労働時間を選べる制度があると開示されていますが、自分が対象になるかは個別に聞くしかありません。

店舗の内情は自分では聞きにくい

処方箋枚数や人員体制、離職の状況といった話は、応募者から直接聞きづらいものです。

転職エージェントを介すと、担当者が代わりに確認してくれる場合があります。

複数のサービスを比較したい方は薬剤師転職サイトの比較をご覧ください。

\ 店舗の内情を代わりに聞いてもらう /

日本調剤など大手調剤薬局と比べて選ぶ

1社だけを見ていると、条件が良いのか悪いのか判断できません。

そこで、比べるときの軸を整理しておきましょう。

数字がそろう項目から比べるのがコツです。

比較するときの3つの軸

大手どうしを比べるなら、公表資料でそろう項目を使うと公平です。

  • 開示されている働き方の指標:離職率・残業時間・有給取得率
  • キャリアの見え方:管理職比率、認定薬局の体制
  • 勤務地の条件:店舗網の広さと転勤の範囲

同じ大手調剤薬局チェーンでは、日本調剤の評判クオール薬局はやばい?も別記事で検証しています。

あわせて読むと相場観がつかめるでしょう。

迷ったときの決め方

条件が似ていて決めきれない場面もあると思います。

そんなときはどうしても譲れない条件を1つだけ決めてください。

勤務地なのか、残業の少なさなのか、年収なのか。

気になる点は、入社前に遠慮なく確認しておきたいところです。

軸が1つ決まると、比較は驚くほど早く終わります。

アイン薬局の評判に関するよくある質問(FAQ)

検索でよく調べられている疑問に、公表資料をもとにお答えします。

アイン薬局はホワイト企業ですか?

ホワイト企業の定義は人により異なるため、断定はできません

公表値では月間平均残業時間7.2時間、離職率7.1%

いっぽうで有給取得率は目標未達です。

良い数字と未達の数字を、どちらも見たうえで決めたいところです。

判断材料は離職率とKPIにまとめました。

アイン薬局の退職率はどのくらいですか?

2026年4月期の離職率は7.1%でした。

厚生労働省の産業計(一般労働者)11.5%と比べると低い数字ですが、算出定義が異なる可能性があります。

編集部

数字の出どころが違うので、並べて見るときは注意してくださいね。

詳しくは公的統計との比較をご覧ください。

パワハラの口コミは本当ですか?

第三者が事実として認定することはできません

会社はハラスメントの内部通報26件を開示しています。

  • できること:公表された件数と口コミの両方を材料にする
  • できないこと:第三者が事実を認定する

口コミの読み方は噂の受け止め方で整理しました。

未経験・ブランクからでも入れますか?

採用条件は募集ごとに異なるため、求人票での確認が必要です。

参考までに、薬剤師の有効求人倍率は3.57倍(令和6年度)と公表されています。

編集部

市場全体では、薬剤師を求める求人のほうが多い状況です。

ブランクの長さや希望条件によって選考の通りやすさは変わるため、募集要項と面談で確認するのが確実でしょう。

アイン薬局と日本調剤はどちらがよいですか?

優劣ではなく、譲れない条件で選ぶのが現実的です。

比較の軸は3つの軸にまとめました。

  • 開示されている働き方の指標
  • キャリアの見え方
  • 勤務地の条件

まとめ|数字で全体像をつかみ、最後は人を見る

「やばい」という言葉だけでは、何も判断できません

公表資料をたどると、印象と実数が食い違う項目がいくつもありました。

この記事のポイント

会社の平均値がどうであれ、あなたが働くのは1つの店舗です。

そして、その1日をつくるのは隣で働く数人にほかなりません。

  • 数字が良くても、人が合わなければつらい
  • 「やばい」と言われる会社でも、人に恵まれれば続けられる

だからこそ、開示資料で全体像をつかんだうえで、最後は面談で店舗の人や雰囲気を確かめる

この順番なら、噂に振り回されずに選べるはずです。

数字は判断の入口。決め手になるのは、そこで一緒に働く人です。

ほかの大手チェーンの評判が気になる方には、薬樹薬局はやばいのかなの花薬局の運営6社の実態も参考になります。

口コミの母数を職種まで分けて数えた例は、アイセイ薬局を辞めたい人の口コミ内訳で確かめられるはずです。

薬局や薬剤師の制度そのものを知りたい方は、厚生労働省の薬局・薬剤師に関する情報もあわせてご確認ください。

編集部

数字で確かめて、人を見て決めれば、入社後の「思っていたのと違う」を減らせますよ。

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この記事を書いた人

薬剤師転職ガイド 編集部。薬剤師の転職に役立つ情報を、公開情報・薬剤師の口コミ・各転職サービスの公式情報をもとに客観的に調査・発信しています。「求人票だけでは分からない本当のところ」を、あなたの目線で分かりやすくお伝えし、後悔のない転職を後押しします。

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